兵庫県三田市とフリーズドライ食品メーカーの株式会社コスモス食品（本社・三田市）は、2025年12月2日に「災害時における炊き出し等に関する協定」を締結しました。三田市が民間企業と避難所での炊き出し支援を取り決めるのは初めてで、大規模災害発生時に物資提供や温かい食事を迅速に届ける体制を整える狙いがあります。
協定では、①食料や飲料などの物資提供を含む被災者支援、②避難所などでの炊き出し活動、③防災啓発や防災訓練への協力――の3点を明記しました。三田市は約4万7,000世帯が暮らす都市で、地震や風水害など多様なリスクを抱えており、平時からの官民連携による備えの強化が課題となっていました。長期保存が可能なフリーズドライ食品を手がける同社は、今後、自社敷地内にフリーズドライ商品以外の食品備蓄も検討するとしており、従業員防災と地域貢献を両立する方針です。
同社は工場の省エネ化や再利用熱の活用など環境配慮型の生産にも取り組んでおり、今回の協定をきっかけに、他企業との連携を含めた地域防災ネットワークの拡充が進むかが注目されます。今後は、共同防災訓練や備蓄計画の具体化を通じて、実効性のある支援体制づくりがどこまで進むかが焦点となります。
【企業情報】
株式会社コスモス食品
本社所在地 兵庫県三田市下内神655
コーポレートサイト https://www.cosmosfoods.co.jp/
オンラインショップ https://www.cosmosfoods.jp/
source: PR TIMES